てのひら眼科　Magazine

心地よい風が吹き、行楽にぴったりの秋晴れが続く季節になりました。夏の強い日差しが和らぎ、「もうサングラスはいらないかな？」と感じている方も多いのではないでしょうか。

しかし、ちょっと待ってください！ 実は、秋の紫外線も夏の紫外線とは異なる形で、私たちの目に大きなダメージを与えていることをご存知でしょうか。涼しくなったからと油断して紫外線対策を怠ると、目の疲れや病気の原因になることがあります。

この記事では、眼科医が「秋の紫外線」が目に危険な３つの理由を解説し、行楽シーズンを安全に楽しむための目のUVケアについてご紹介します。

この記事を音声で聞きたい！てのひらラジオ📻はこちらから

※この音声は Google NotebookLM（AI生成ツール）により作成しました。（2025年10月15日生成）

大前提：眼精疲労の改善は「合わせ技」で考える まず知っておいていただきたいのは、眼精疲労の対策は「これをやれば解決」という万能薬があるわけではない、ということです。

涼しくても要注意！『秋の紫外線』が目に危険な３つの理由

秋の紫外線が目に与える影響は、夏の日差しと少し異なる特徴があります。

1. 【理由1】太陽の角度が低く、日差しが「直接」目に届きやすい 夏は太陽が真上近くを通るのに対し、秋は太陽の高度が低くなります。特に午前中や午後の遅い時間帯（出勤時や帰宅時、夕方のドライブなど）は、太陽光が顔の正面や横から直接目に飛び込みやすくなります。この「直接光」は、まぶしさだけでなく、目にダイレクトに紫外線が当たるため、ダメージが大きくなります。
2. 【理由2】空気が澄んでいて、紫外線が地上に「強く」届きやすい 夏の時期は、空気中の水蒸気量が多く、それが紫外線をある程度吸収・散乱してくれます。しかし、秋になると湿度が下がり、空気が澄んでくるため、紫外線が吸収されずに地上まで到達しやすくなります。このため、見た目以上に紫外線量が強く、目に届く量も増える可能性があります。
3. 【理由3】「涼しい」という油断で、対策を怠りがち 最大の落とし穴は、気温が下がり「暑くない」と感じることで、日傘や帽子、サングラスといった紫外線対策を怠ってしまいがちなことです。汗をかかないからと長時間屋外で過ごしたり、ドライブ中に日差しがまぶしくても、つい裸眼のままにしてしまったりすることも少なくありません。

秋の行楽シーズンに要注意！こんなシーンで目が危ない

これらの理由から、秋の行楽シーズンには以下のようなシーンで特に目の紫外線対策が重要になります。

• ドライブ中： 午前中や夕方の西日は、サイドガラスから直接目に飛び込んできます。
• ハイキングやウォーキング： 夏のように日陰を意識せず、長時間開けた場所を歩きがちです。
• 公園や屋外でのスポーツ観戦： 直射日光を浴びる時間が長くなります。
• 子どもの運動会や遠足： 保護者も屋外で長時間過ごすことが多いため要注意。

目を守る「年間UVケア」の新習慣

目の紫外線対策は、肌の日焼け止めと同じで一年中必要です。秋だからといって、対策をやめてしまうのはもったいない！ 日常的に取り入れられる簡単なUVケアの習慣をご紹介します。

1. UVカット機能付きのサングラス・メガネを常備 紫外線カット率99%以上（UV400表示など）のものを選びましょう。レンズの色が濃ければUVカット率が高いとは限りません。透明なレンズでもUVカット機能はつけられます。ドライブや屋外活動には、紫外線から目を守るだけでなく、まぶしさによる目の疲れも軽減してくれます。
2. つばの広い帽子や日傘を活用 目に入る紫外線の量を物理的に減らすことができます。サングラスやメガネと併用することで、さらに効果が高まります。
3. 目の乾燥を防ぐ 紫外線はドライアイの原因の一つとも言われています。こまめにまばたきをしたり、乾燥が気になる場合はクリニックで処方してもらった目薬で目を潤したりすることも大切です。 忙しくてクリニック行く暇がない…という方はオンライン診療を利用しましょう！

まとめ：一年中「見える喜び」を守るために

「目の日焼け」は、すぐに痛みを感じなくても、紫外線ダメージは蓄積されていきます。その結果、白内障や加齢黄斑変性などの目の病気のリスクを高める可能性があります。

気持ちの良い秋を思い切り楽しむためにも、「涼しくても紫外線対策」という意識を持って、年間を通して大切な目のUVケアを続けていきましょう。

最後に. オンライン診療という選択肢も 

目の症状があるとき、「病院に行く時間がない」「すぐには予約が取れない」と感じる方も多いでしょう。そんなときは、スマホやパソコンから気軽に相談できるオンライン眼科診療を活用するのも一つの方法です。

眼科オンライン診療を行う「てのひら眼科」では、症状の写真と事前問診をもとに、眼科医が目の状態を確認し、必要に応じて処方や対処法を提案してくれます。自宅からスマホ一つで眼科医の診察を受けられるため、安心です。