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その目の充血、ただの日焼けじゃないかも?子どもを「プール熱」「はやり目」から守る方法

夏、元気にプールで遊んだお子さんの目が、翌日真っ赤に…。 「日焼けしたのかな?」「水で少し炎症を起こしただけかな?」 そんな風に考えてしまいがちですが、その症状、もしかしたら単なる炎症ではなく、感染症のサインかもしれません。

特に夏場に子どもたちの間で流行するのが**「プール熱(咽頭結膜炎)」と「はやり目(流行性角結膜炎)」**です。 これらは非常に感染力が強く、お子さん自身がつらい思いをするだけでなく、ご家族や周囲のお友達にまで感染を広げてしまう可能性があります。 この記事では、保護者の皆さまがお子さんの目の異変にいち早く気づき、適切に対応できるよう、2つの病気の見分け方と家庭でできる予防策を詳しく解説します。

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※この音声は Google NotebookLM(AI生成ツール)により作成しました。(2025年8月25日生成)

【見分け方①】高熱とのどの痛みがセットなら…「プール熱」かも?

「プール熱」という名前から、プールでしか感染しないと思われがちですが、正式名称は**「咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)」**と言い、プール以外の場所でも感染します。 アデノウイルスが原因で、その名の通り「のど(咽頭)」と「目(結膜)」に症状が出るのが特徴です。

  • 主な症状:
    • 発熱: 39℃以上の高熱が、3日〜5日ほど続く。
    • 咽頭痛: のどが真っ赤に腫れ、強い痛みを伴う。
    • 結膜炎: 目の充血、痛み、ゴロゴロ感、涙、まぶしさなど。
  • ポイント: 目の症状は、比較的軽い場合もあります。のどの痛みと高熱がメインで、そこに目の充血が加わったら、プール熱を疑いましょう。症状は、通常1〜2週間ほどで回復に向かいます。

【見分け方②】大量のめやにと強い充血なら…「はやり目」かも?

「はやり目」の正式名称は**「流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくまくえん)」**です。こちらもプール熱と同じアデノウイルスが原因ですが、ウイルスの型が異なり、主に目に強い症状が現れます。 その名の通り、感染力が非常に強いのが最大の特徴です。

  • 主な症状:
    • 強い充血: 白目が真っ赤になるほど、強く充血する。
    • 大量のめやに: ネバネバしためやにがたくさん出て、朝、目が開けにくくなることも。
    • 異物感・痛み: 目の中に砂が入ったような、強いゴロゴロ感や痛みを伴う。
    • まぶたの腫れ、涙
  • ポイント: 発熱はないか、あっても微熱程度の場合が多いです。とにかく目の症状が強く、めやにがひどい場合は、はやり目を疑いましょう。通常、発症から1週間頃がピークで、回復には2〜3週間ほどかかります。

家庭でできること、すべきこと【予防と対策】

これらのウイルスは、咳やくしゃみなどの飛沫感染のほか、ウイルスが付着した手で目を触る**「接触感染」**で広がります。感染予防と、感染拡大防止のために、家庭では以下の点を徹底しましょう。

<予防のために>

  1. こまめな手洗い: 石鹸を使った丁寧な手洗いを徹底させましょう。
  2. ゴーグルの着用: プールでは、ゴーグルをつけさせ、ウイルスを含んだ水が直接目に入るのを防ぎましょう。
  3. タオルや洗面用具の共有はしない: 普段から、家族内でもタオルは一人ひとり別のものを使う習慣をつけましょう。

<もし感染してしまったら>

  1. すぐに眼科を受診する: 自己判断せず、必ず眼科医の診察を受けましょう。
  2. 目をこすらないように教える: ウイルスが付着した手で、反対の目や他の場所を触ると感染が広がります。
  3. 登園・登校は医師の許可が出るまでお休み: プール熱もはやり目も、学校保健安全法で出席停止が定められている感染症です。他の子にうつさないために、必ずルールを守りましょう。
  4. 家庭内感染を防ぐ:
    • お子さんと接する前後は、家族も手洗いを徹底する。
    • タオル、枕カバー、洗面器などは完全に分ける。
    • お風呂は、感染しているお子さんが最後に入るようにする。

▼ご家族みんなの目の健康のために 

今回はお子さんの感染症に絞って解説しましたが、夏のプールには、塩素によるダメージや強い紫外線など、大人も含めた家族みんなが注意すべき危険が潜んでいます。プールに行く前に知っておきたい目のトラブルと、ゴーグルの選び方や正しいアフターケアなど、総合的な予防策をまとめたコラムもぜひご覧ください。 →【コラム】夏のプール、あなたの目は大丈夫?眼科医が教える3つの危険と正しい予防策

まとめ:保護者の「気づき」が、お子さんと周りの子を守る

残念ながら、これらのウイルスに直接効く特効薬はありません。治療は、炎症を抑える点眼薬などを使った対症療法が中心となります。だからこそ、最も重要なのは**「感染拡大の防止」「早期発見」**です。 「なんだかいつもと違うな」という保護者の気づきが、お子さんのつらい症状を長引かせず、また、ご兄弟やお友達を守ることに繋がります。お子さんの目の様子を日頃からよく観察し、異変を感じたら速やかに眼科に相談してください。

最後に. オンライン診療という選択肢も 

目の症状があるとき、「病院に行く時間がない」「すぐには予約が取れない」と感じる方も多いでしょう。そんなときは、スマホやパソコンから気軽に相談できるオンライン眼科診療を活用するのも一つの方法です。 眼科オンライン診療を行う「てのひら眼科」では、症状の写真と事前問診をもとに、眼科医が目の状態を確認し、必要に応じて処方や対処法を提案してくれます。自宅からスマホ一つで眼科医の診察を受けられるため、安心です。

最後に. オンライン診療という選択肢も

目の症状があるとき、「病院に行く時間がない」「すぐには予約が取れない」と感じる方も多いでしょう。そんなときは、スマホやパソコンから気軽に相談できるオンライン眼科診療を活用するのも一つの方法です。

眼科オンライン診療を行う「てのひら眼科」では、症状の写真と事前問診をもとに、眼科医が目の状態を確認し、必要に応じて処方や対処法を提案してくれます。自宅からスマホ一つで眼科医の診察を受けられるため、安心です。

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