2026年1月17日
その頭痛、実は「目」が原因かも。眼球が鉛のように重いときの「危険なサイン」とは?|スマホ疲れの目に対応| てのひら眼科
「目の奥がズキズキ痛い」「眼球が鉛のように重い」その不快感、大丈夫?
デスクワーク中やスマホを見ている時、ふと襲ってくる不快感。
表面が痛いのではなく、「目の裏側」や「眼球そのもの」がズーンと重く、締め付けられるような痛みを感じたことはありませんか?
「もしかして、脳の中で血管が切れそうになっているんじゃ……?」 「このまま失明する前触れだったらどうしよう……」
そんな怖い想像をしてしまうほどの、鈍く深い痛み。 結論から言います。その痛みの正体、実は「目」の筋肉が悲鳴を上げているサイン(眼精疲労)である可能性が非常に高いのです。
今回は眼科医の視点から、この不気味な「目の奥の痛み」の正体と、そこから引き起こされる「緊張型頭痛」との深い関係について解説します。

ただの「疲れ目」とは違う。「眼精疲労」という病
まず知っておいていただきたいのは、「疲れ目(眼疲労)」と「眼精疲労」は似て非なるものだということです。
- 疲れ目: 一晩ぐっすり眠れば治る、一時的な目の筋肉痛。
- 眼精疲労: 寝ても痛みが取れず、頭痛・肩こり・吐き気など、全身に症状が飛び火している状態。
あなたが今感じている「目の奥のズキズキ」は、目が「もう限界です!」と叫んでいる、体からの緊急停止信号かもしれません。
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なぜ「目の使いすぎ」で「頭」まで痛くなるのか?
「目は口ほどに物を言う」と言いますが、実は目と頭(脳)は密接につながっています。
- ピント調節筋(毛様体筋)の過労 近くを見続けるとき、目の中の筋肉はずっと緊張し続けています。これは例えるなら、重い荷物を腕をプルプルさせながら持ち続けているのと同じ状態です。
- 自律神経の乱れ 目の筋肉への指令が過剰になると、自律神経のバランスが崩れます。
- 「緊張型頭痛」の発生 自律神経が乱れると、首や肩、頭の周りの筋肉がカチカチに固まります。これが頭を締め付けるような「緊張型頭痛」を引き起こし、その痛みが「目の奥の痛み」として錯覚されるのです。
つまり、「目の奥が痛い」と感じていても、実は「首や頭の筋肉のコリ」が原因であるケースが非常に多いのです。
危険なサインを見逃すな! 痛みのタイプ別チェック
多くは眼精疲労や緊張型頭痛ですが、中には一刻を争う危険な病気も隠れています。以下のパターンでセルフチェックをしてみてください。
1. 頭を締め付けられるような鈍い痛み + 夕方に悪化する
- 疑われるもの: 【眼精疲労・緊張型頭痛】
- 特徴: 「ヘルメットを被ったような圧迫感」があり、お風呂に入ったり温めたりすると楽になります。
- 緊急度: 低(ただし放置すると生活の質が下がります)
- 対処法: 目を温める、度数の合ったメガネに変える、適度な休憩。
2. ズキンズキンと脈打つ痛み + 光や音がうっとうしい
- 疑われるもの: 【片頭痛】
- 特徴: 片側に出やすく、吐き気を伴うことも。体を動かすと痛みが強くなります。
- 緊急度: 中
- 対処法: 暗い静かな部屋で休む。冷やすと楽になることが多いです(温めるのは逆効果の場合あり)。
1と2の症状で当てはまり症状が強くなっている場合は医療機関へすぐに受診してください。
下記の3と4の症状は特に要注意です。すぐに医療機関へすぐに受診してください。
3. 目の奥の激しい痛みや頭痛+嘔気+視力低下+充血
- 疑われるもの:【急性緑内障発作】
- 特徴: 数時間-半日で起こる急な目の奥の激しい痛みや頭痛、嘔気、視力低下、充血
- 緊急度: MAX(救急レベル)
- 対処法: 直ちに眼科、または救急外来へ。
4.衝撃的な頭痛+嘔気
- 疑われるもの:【くも膜下出血】
- 特徴: バットで殴られたような衝撃的な頭痛、嘔気
- 緊急度: MAX(救急レベル)
- 対処法: 直ちに眼科、または救急外来へ。
眼科医がすすめる「その場ですぐできる」3つの対処法
「3.」のような激痛でなければ、まずは以下のケアを試してみてください。
① 「20-20-20」の法則→アメリカ眼科学会も推奨する方法で、「20分おきに、20フィート(約6メートル)先を、20秒間見る」。 これだけで、緊張した目の筋肉をフッと緩めることができます。
② 目を「温める」→蒸しタオルやホットアイマスクで目元を温めてください。血流が良くなり、老廃物が流れるだけでなく、副交感神経が優位になりリラックス効果が得られます。(※目が充血している時や、ズキンズキンと脈打つ痛みの時は冷やしてください)
③ メガネ・コンタクトの「度数」を見直す→意外と多いのが、「何年も前に作ったメガネを使い続けている」ケース。老眼の始まりや視力の変化により、今の目に合っていないメガネを使うことが眼精疲労の最大の原因になっていることがよくあります。
「ただの疲れ目」と放置せず、一度プロのチェックを
「一度、眼科でしっかり検査を受けること」 これが、その辛い「ズキズキ」から解放される最短ルートです。まずは最寄りの眼科を受診してください。
もし、「忙しくて平日の昼間に病院へ行けない」「待ち時間が辛い」という方は、スマホで相談できる「オンライン診療」という選択肢もあります。 一人で悩まず、まずは専門家である私たち医師に、その「目の痛み」を相談してみてください。
最後に. オンライン診療という選択肢も
目の症状があるとき、「病院に行く時間がない」「すぐには予約が取れない」と感じる方も多いでしょう。そんなときは、スマホやパソコンから気軽に相談できるオンライン眼科診療を活用するのも一つの方法です。
眼科オンライン診療を行う「てのひら眼科」では、症状の写真と事前問診をもとに、眼科医が目の状態を確認し、必要に応じて処方や対処法を提案してくれます。自宅からスマホ一つで眼科医の診察を受けられるため、安心です。

