公開日: 2026/05/20
翼状片:症状から原因まで完全ガイド
てのひら眼科の
オンライン診療
翼状片は、目の表面を覆む透明な膜である結膜が異常に増殖し、黒目(角膜)に向かって白く盛り上がる病気です。
進行すると視力低下につながる可能性があり、早期発見が重要です。
翼状片とは
翼状片(よくじょうへん)は、瞼裂斑(けんれつはん)と間違われる病気なのでここで違いを示します。
- 瞼裂斑:白目(結膜)にとどまり、黒目には侵食しない
- 翼状片:黒目(角膜)に侵食する。瞼裂斑から移行する場合も多いが、翼状片のみ発症するケースもある
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 医学用語 | Pterygium |
| 患者数 | 日本では約10~15万人 |
| 好発年齢 | 40~60代(紫外線曝露の蓄積) |
| 発症率 | 40代以降の約1~2% |
女性よりも男性に多く見られることが特徴で、特に屋外で活動する機会が多い職業の人に発症しやすいです。
翼状片の進行段階
初期段階では自覚症状がほぼありませんが、進行するにつれて以下のような変化が起こります。
放置すると角膜に到達したものを「翼状片」と呼びます。これが視力低下や乱視の原因となります。
| 段階 | 特徴 | 視力への影響 |
|---|---|---|
| 初期 | 充血、異物感 | ほぼなし |
| 進行期 | 瞼が狭くなる、目の乾き増加 | 軽度の乱視 |
| 進行末期 | 角膜に達する | 視力低下、乱視悪化 |
主な症状
翼状片の症状は人によって異なり、軽い場合はほぼ自覚症状がないこともあります。
しかし、以下のような症状が出た場合は、早めに眼科を受診することをお勧めします。
初期症状
- 充血:白目が赤くなる
- 異物感:目がゴロゴロする感覚がある
- 違和感:まばたきのときの違和感がある
- かゆみ:特に花粉の時期に強まる

てのひらくんからのアドバイス
充血や異物感が続くようなら、放置せず早めに眼科を受診しましょう。初期段階ほど治療の選択肢が多く、点眼薬などで症状を抑えやすくなります!
進行時の症状
- 乾き:翼状片に涙が引っ張られて涙の安定性が減少する
- 痛み:炎症が強い場合
- 視力低下:乱視が強くなると発生
- 複視:まれだが高度な進行例で発生

てのひらくんからのアドバイス
症状がなくても、目に白い盛り上がりに気づいたら、早めに眼科検査を受けてください。進行を止めることはできなくても、早期発見で治療選択肢が増えます!
原因と危険因子
翼状片の主な原因は 長時間の紫外線曝露 です。
ただし、紫外線だけが原因ではなく、複数の要因が組み合わさって発症します。
主な原因
1. 紫外線(最重要因子)
紫外線が目の表面の結膜に慢性的なダメージを与えることで、異常な組織増殖が起こります。海辺や山などの紫外線が強い環境での生活経験がある人は、リスクが高くなります。
2. 加齢
紫外線曝露の蓄積効果があるため、40代以降に発症する人が大多数です。細胞の修復機能も低下するため、ダメージからの回復が遅れます。
3. 遺伝的素因
親が翼状片である場合、子どもにも発症しやすい傾向があります。ただし、遺伝だけでなく環境要因との相互作用が重要です。
4. 乾燥環境
目が乾きやすい環境に長くいると、翼状片のリスクが高まります。特に、サーファーやゴルファーの方のリスクが高まります。
5. 炎症体質
アレルギーや花粉症がある人は、慢性的な目の炎症があるため、翼状片の発症リスクが高まります。
6. 喫煙
喫煙により体内の酸化ストレスが増加し、目の組織へのダメージが蓄積します。非喫煙者と比べて翼状片の発症リスクが高まることが報告されています。
危険因子をまとめた表
| 危険因子 | 影響度 | 対策 |
|---|---|---|
| 紫外線曝露 | 非常に高い | UVカット眼鏡、帽子 |
| 加齢 | 高い | 若いうちからの紫外線対策 |
| 乾燥環境 | 中程度 | 人工涙液、保湿 |
| アレルギー | 中程度 | アレルギー対策 |
| 喫煙 | 低~中程度 | 禁煙 |
診断と治療方法
翼状片の診断は、眼科医による診察で行われます。進行状況の評価には、細隙灯顕微鏡検査が用いられます。
治療選択肢
保存的治療(点眼薬)
- 症状がない場合は経過観察
- 充血や異物感がある場合は、人工涙液や消炎点眼薬を使用することで症状を緩和できます。
- 進行を止めることはできないが、症状に合わせて治療が可能です
外科的治療(手術)
- 視力低下が起きている場合
- 美容的な理由で除去を希望する場合
よくある質問
Q. 翼状片は自然に治りますか?
A. 残念ながら自然治癒はしません。進行を遅らせることはできますが、自然と小さくなったりなくなったりすることはありません。
Q. 手術は必ず必要ですか?
A. いいえ。症状がなく視力に影響がない場合は、経過観察で大丈夫です。定期的な眼科検査をお勧めします。
Q. 手術後に再発することはありますか?
A. はい。特に若い年代で手術を受けた場合、再発率が高くなります。最新の手術法では再発率を低下させる工夫がされています。
Q. 予防方法はありますか?
A. 紫外線対策が最も重要です。UVカット眼鏡や帽子の着用、紫外線が強い時間帯の外出制限が有効です。
Q. 眼鏡などの矯正で視力は改善しますか?
A. 翼状片による乱視は、眼鏡で矯正できる場合と、手術が必要な場合があります。眼科医に相談してください。
眼科医からのアドバイス
翼状片は、早期発見と適切な対策が重要な病気です。
40代以降の方で、目の充血や異物感を感じたら、まずは眼科検査をお受けください。
てのひら眼科では、患者さまのライフスタイルに合わせた治療計画をご提案しています。
症状がなくても定期検査にご来院いただければ、早期段階での対応が可能です。
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