目やにが多い原因は?色・ネバネバ・片目だけの場合や受診目安を解説

朝や日中に目やにが気になることはありませんか?

朝起きたときに目の端へ少量ついている目やには、目の表面を保つ働きの一部で、心配のいらないことが多いものです。一方で、量が増えた、色や粘りがいつもと違う、日中も出続けるといった変化があるときは、目の炎症や病気が隠れている場合があります。

目やには色や量だけで原因を決められません。充血・かゆみ・痛み・見え方の変化といったほかの症状もあわせて見ることが、状態を判断する手がかりになります。この記事では、目やにの見た目や出方の違い、考えられる原因、自宅での対処、眼科を受診する目安の順にまとめています。

目やにとは?朝に少量出るだけなら正常な場合もある

目やには、医学的には眼脂(がんし)と呼ばれます。目の表面で出た不要なものが、涙とともに外へ押し出されたものです。

【図解01|正常な目やにと注意したい目やに】

目やには目の表面の不要物を外へ出すもの

目の表面は、涙で常に潤い、洗い流されています。その過程で、はがれ落ちた細胞やほこり、涙に含まれる油分などが涙と混ざり、目頭や目尻に集まったものが目やにです。

起きている間はまばたきのたびに涙が流れるため、不要なものは目の外へ出ていきます。睡眠中はまばたきがなく涙の流れも少なくなるので、朝方に目頭や目尻へたまりやすくなります。朝に少量ついている程度であれば、こうした生理的な目やにと考えられます。ただし、少量であれば必ず問題ないと言い切れるわけではありません。ほかの症状がある場合は、下の項目も確認してください。

日中も大量に出る・いつもと違う目やには注意する

日中も目やにが何度も出る、拭いてもすぐたまる、まぶたが貼りついて開けにくいといった場合は、目の表面に炎症などが起きているサインかもしれません。

量だけでなく、色や粘り、出る時間帯、左右差がいつもと変わったかどうかも大切です。普段の状態を基準にして、「いつもと違う」と感じたときは、原因を探るきっかけにしてください。

目やにが多くなる主な原因

目やにが増える背景には、大きく分けて感染、アレルギー、ドライアイなどの目の表面の刺激、コンタクトレンズの影響があります。目やにだけでは、どれが原因かは決められません。

【図解02|目やにの主な原因】

細菌やウイルスによる感染

細菌やウイルスが目の表面に感染して炎症が起こると、目やにが増えます。白目やまぶたの裏の膜(結膜)に炎症が起きる病気が結膜炎で、感染によるものには細菌性とウイルス性があります。

感染によるものでは、ほかの人にうつる可能性があります。そのため、目やにに触れたあとの手洗いなどが大切です。結膜炎の症状・原因・種類については、別の記事で詳しく解説しています。

ドライアイや目の表面への刺激

涙の量や質のバランスが崩れるドライアイでは、目の表面が傷つきやすくなり、糸を引くような目やにや、ゴロゴロした異物感を伴うことがあります。エアコンの風、長時間の画面作業、まつげやほこりなどの刺激も、目やにが増える一因になります。

花粉などによるアレルギー

花粉やハウスダストなどが原因で、結膜に炎症が起こるのがアレルギー性結膜炎です。強いかゆみや充血に加え、白っぽい目やにや涙が増えることがあります。

コンタクトレンズによる刺激やトラブル

コンタクトレンズは目の表面に直接触れるため、汚れや装用時間、レンズのケア状況によっては刺激やアレルギー反応、感染の原因になります。目やにが増えたときは、レンズが関係している可能性も考える必要があります。

目やにの色・粘り・量から何がわかる?

目やにの色や粘りには、原因ごとにある程度の傾向があります。ただし、あくまで一つの手がかりです。同じような目やにでも原因が異なることは珍しくなく、見た目だけでは確定できません。

【表03|目やにの色・性状と考えられる原因の傾向】

黄色・黄緑色でネバネバした目やに

黄色や黄緑色で粘り気のある目やには、細菌感染による結膜炎などでみられる傾向があります。白血球などの炎症に関わる細胞が多く含まれると、こうした色や粘りになりやすいためです。

ただし、黄色いから細菌感染だと決められるわけではありません。ほかの原因でも似た見た目になることがあり、目やにの色だけで治療の要否は決まりません。

白っぽい・糸を引く目やに

白っぽく、糸のように細長く引く目やには、アレルギー性結膜炎やドライアイなどでみられることがあります。かゆみが強い場合はアレルギー、目の乾きや異物感が目立つ場合はドライアイを考える手がかりになりますが、これも同様に確定はできません。

サラサラした水っぽい目やに

涙のようにサラサラとした水っぽい目やには、ウイルス性の結膜炎やアレルギー性結膜炎などでみられる傾向があります。ただし、異物や刺激に反応して涙が増えているだけの場合もあります。

大量に出て目が開けにくい目やに

朝起きたときにまぶたが貼りついて開かない、拭いてもすぐに次の目やにが出てくるといった状態は、目の表面に強い炎症が起きているサインのことがあります。感染性の結膜炎が疑われる場合もあるため、早めに眼科で原因を確認することが勧められます。

目やにが止まらない場合の原因や対処法は、別の記事で詳しく説明しています。

色や性状だけで原因を自己判断しない

目やにの見た目には傾向があっても、細菌性・ウイルス性・アレルギー性を色だけで区別することはできません。複数の原因が重なっていることもあります。

判断するときは、色や粘りに加えて、量の変化、充血、かゆみ、痛み、見え方、コンタクトレンズの使用状況などを総合して考えます。気になる症状が続くときは、眼科で確認してください。

片目だけ・寝起きだけ目やにが出るのはなぜ?

左右差や出る時間帯は、原因を考えるうえで参考になります。ただし、それだけで病名が決まるわけではありません。

片目だけ目やにが出る場合

片方の目にだけ目やにが出るときは、その目に炎症、感染、異物やまつげなどの刺激が起こっていることがあります。感染性の結膜炎は、初めは片目に始まり、あとから反対の目にうつることも少なくありません。

一方で、両目に出ているからアレルギー、片目だから感染と単純に分けることはできません。片目だけの場合でも、原因はさまざまです。

朝・寝起きだけ目やにが多い場合

睡眠中は涙の流れが減るため、寝起きに目やにがたまりやすくなります。日中は特に気にならず、朝に少し多い程度であれば、生理的な範囲のことも多いと考えられます。

ただし、以前より明らかに増えた、粘りや色が変わった、目の赤みや違和感を伴うといった場合は、朝だけだからと安心せず、ほかの症状も確認してください。

急に目やにが増えた場合

これまで気にならなかったのに急に増えたときは、感染やアレルギー、コンタクトレンズの使い方の変化など、何らかのきっかけがあることがあります。最近の体調、生活環境、花粉の飛散状況、人との接触なども振り返ってみましょう。

目やにと一緒に出る症状から考えられる病気

目やにだけを見るのではなく、ほかの症状との組み合わせを確認すると、状態を判断しやすくなります。

目やにと充血がある場合

目やにと充血が同時にみられる場合は、結膜炎が代表的な原因として考えられます。ただし、角膜(黒目の部分)の炎症など、ほかの病気が原因のこともあります。

目やにと結膜炎の見分け方は、別の記事で詳しく解説しています。

目やにとかゆみがある場合

強いかゆみがあるときは、アレルギー性結膜炎が候補になります。花粉の時期や、ほこりの多い環境で悪化するかどうかも、手がかりの一つです。かゆくてこすってしまうと、かえって症状が悪化するため注意が必要です。

目やにと痛み・見えにくさがある場合

目の痛みやまぶしさ、見えにくさ、かすみを伴う場合は、角膜に炎症や傷ができている可能性もあります。特にコンタクトレンズを使用している方は注意が必要です。この組み合わせは軽く考えず、早めに眼科で診てもらってください。

発熱や喉の痛みを伴う場合

発熱や喉の痛みなど、風邪のような症状とともに目やにや充血が出るときは、アデノウイルスなどのウイルスによる結膜炎が関係していることがあります。こうしたウイルス性の結膜炎はうつりやすいため、家族や周囲への感染対策も欠かせません。

子どもの場合は症状の出方が異なることもあり、詳しくは別の記事で説明しています。

目やにが出たときの対処法と目薬

目やにが出たときは、清潔を保ちながら、目に余計な刺激を与えないことが基本です。原因によって必要な治療は異なるため、自己判断での薬の使用は控えてください。

目やには清潔なティッシュやガーゼでやさしく拭く

目やにがついたら、清潔なティッシュやガーゼで、目頭から目尻に向けてやさしく拭き取ります。固まって取れにくいときも、指でこすったり無理にはがしたりすると、目やまぶたを傷つけるおそれがあります。

目を触ったあとは手を洗う

目やにに触れたあとや、目を触ったあとは、そのつど手を洗いましょう。目やにには感染の原因となる細菌やウイルスが含まれている場合があり、手を介して反対の目や周囲の人にうつることがあります。

タオルなどを共用しない

感染性の結膜炎が疑われるときは、タオルや枕カバーなどを家族と共用しないようにします。使用済みのティッシュもそのままにせず、すぐに捨ててください。

コンタクトレンズは自己判断で使い続けない

目やにが増えたり、赤みや違和感が出たりしたときは、コンタクトレンズの装用をいったん中止しましょう。装用を続けると症状が悪化するおそれがあります。再開のタイミングは、眼科で目の状態を確認してから判断してください。

市販の目薬だけで原因を判断しない

目やにの原因は感染、アレルギー、乾燥などさまざまで、原因によって使う点眼薬は異なります。たとえば、抗菌作用のある点眼薬は細菌に対するもので、ウイルスやアレルギーが原因の場合には期待する効果が得られません。

そのため、目やにという症状だけで特定の目薬を選ぶことはできません。以前に処方された目薬が残っていても、自己判断で使うのは避けてください。コンタクトレンズを装用したまま点眼できるかどうかも、製品によって異なります。

市販の目薬を使ったあとも症状が変わらない、あるいは悪化する場合は、使用を続けずに眼科で相談しましょう。

こんな目やには眼科を受診する

セルフケアで様子を見てよい場合もありますが、次のような症状があるときは、眼科で原因を確認することが勧められます。

フロー04|目やにで眼科を受診する目安

日中も目やにが大量に出続ける

朝だけでなく日中も目やにが何度も出て、拭いてもすぐにたまるときは、目の表面に炎症が起きている可能性があります。感染性の結膜炎などでは、周囲へうつすおそれもあるため、早めの受診が望まれます。

強い充血や腫れがある

白目が強く赤い、まぶたが腫れているといった場合は、炎症が強く出ているサインです。目やにが少なくても、こうした症状があれば受診を検討してください。

目が痛い・まぶしい

目の痛みや強いまぶしさは、角膜に炎症や傷ができているときにみられる症状です。目やにを伴うこの組み合わせは、対面での検査が必要になることが多いため、早めに眼科へ行きましょう。

見えにくい・かすむ

目やにに加えて、急に見えにくくなった、かすみが取れないといった変化があるときは、時間をおかずに受診してください。目やにを拭いても見えにくさが続く場合は、目の表面や内部に問題がある可能性があります。

コンタクトレンズ使用中に症状が出た

コンタクトレンズの使用中に目やにや充血、痛みが出たときは、角膜に障害が起きていることがあります。レンズを外して、できるだけ早く眼科を受診してください。使用していたレンズやケース、ケア用品を持参すると、原因の確認に役立つことがあります。

数日たっても改善しない・繰り返す

セルフケアをしてもなかなか良くならない、いったんおさまってもまた出てくるといった場合は、ドライアイやアレルギーなど、根本に原因がある可能性があります。

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目やにについてよくある質問

朝起きたときだけ目やにが出るのは病気ですか?

少量であれば、涙の流れが減る睡眠中にたまった正常な目やにのことも多いです。一方で、量が増えた、色や粘りが変わった、日中も続くといった場合は、炎症などが関係している可能性があります。

黄色い目やには結膜炎ですか?

細菌感染などで黄色〜黄緑色の目やにがみられることはありますが、色だけで結膜炎かどうか、またその原因を判断することはできません。充血や痛みなどほかの症状もあわせて、眼科で確認してください。

片目だけ目やにが出るのはなぜですか?

片方の目だけに炎症、感染、刺激などが起きている場合にみられることがあります。ただし、片目だけという情報から病名を判断することはできません。症状が続くときは眼科で診てもらいましょう。

目やにがネバネバしているときはどうすればよいですか?

清潔なティッシュやガーゼでやさしく拭き取り、そのあとは手を洗ってください。大量に出続ける場合や、充血・痛みを伴う場合は、眼科を受診しましょう。

目やにが出るときはどんな目薬を使えばよいですか?

原因によって使う点眼薬が異なるため、目やにという症状だけで特定の目薬を選ぶことはできません。使う前に、眼科で原因を確認することをお勧めします。

目やにで目が開かない場合は眼科へ行くべきですか?

大量の目やにで目が開きにくいときや、充血・痛み・見えにくさを伴うときは、受診を検討してください。特に痛みや見えにくさがある場合は、早めに眼科へ行きましょう。

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