目がゴロゴロする原因は?片目だけ・何も入っていないときの対処法と受診目安

目がゴロゴロする
原因は?
対処法と受診目安

目に何か入ったような感じがするのに、鏡で見てもゴミが見当たらない。片目だけが気になって、何度もまばたきをしてしまう。そのような「ゴロゴロする」違和感に悩む方は少なくありません。

目がゴロゴロする原因は、ゴミやまつげなどの異物だけではありません。涙の膜が乱れる乾燥、目の表面やまぶたの変化、コンタクトレンズの刺激、炎症などでも起こります。症状だけで原因を決めることはできないため、この記事では、考えられる原因、自分でできる一時的な対処、眼科を受診する目安を順に説明します。

目がゴロゴロする「異物感」とは

目がゴロゴロする感覚は、医学的には「異物感(いぶつかん)」と呼ばれます。何か入ったような感じのことで、ゴロゴロ、チクチク、まばたきのたびに引っかかるような違和感として表れます。

ここで大切なのは、異物感があることと、実際に異物があることは同じではないという点です。ゴミやまつげが入っていなくても、目の表面の状態や涙の状態によって、何か入ったような感覚は起こり得ます。反対に、目で見えないほど小さな異物や、目の表面の小さな傷が原因のこともあります。見えないからといって、異常がないとは言えません。

片目だけ・何も入っていないときに確認したいこと

片目だけの場合や、何も入っていないように見える場合は、不安が大きくなりやすい状況です。ただし、片目か両目か、肉眼で異物が見えるかどうかだけで、原因や安全性は決められません。ここでは、受診するときに伝えられるよう、状況を整理するポイントを紹介します。左右差(片目と両目の違い)は、あくまで手がかりの一つです。

片目だけ、または急に始まった場合

次のような点を思い出してみてください。

  • いつ、どのようなきっかけで始まったか(外出、掃除や作業、コンタクトレンズの装用など)
  • 片目だけか、両目か
  • 異物混入(ゴミなどが目に入ること)に心当たりがあるか

片目だけだからといって、感染と決まるわけではありません。両目だからといって、乾燥と決まるわけでもありません。急に始まった場合でも、すべてが緊急とは限りません。一方で、強い痛みや見えにくさを伴うときは、後ほど説明する受診目安に沿って対応してください。

何も入っていないように見える場合

鏡で見えなくても、小さな異物や目の表面の傷は除外できません。さらに、異物がなくても違和感が出ることがあります。

目の表面は、涙の膜で覆われて守られています。この膜が不安定になると、まばたきのたびに表面がこすれて刺激となり、何か入っているように感じることがあります。目の炎症で表面が敏感になっている場合も同様です。

なお、黒目の表面の透明な膜である角膜(かくまく)は、傷つきやすい部分です。確認のためにまぶたを無理に裏返したり、指で触ったりするのは避けてください。違和感が続くときは、眼科で確認してもらいましょう。

痛み・充血・目やに・見えにくさを伴う場合

ゴロゴロ感に加えて、次のような症状がないかも確認してください。

  • 痛み
  • 充血
  • かゆみ
  • 目やに
  • 普段よりまぶしく感じる(羞明:しゅうめい)
  • 見え方の変化

これらは、原因や受診の必要性を考える手がかりになります。ただし、目やにの色や症状の組み合わせだけで病名は決められません。強い痛みや見え方の変化がある場合は、「眼科を受診する目安」の項目に沿って、早めに受診してください。コンタクトレンズを使っていることや、目をぶつけたなどの外傷があったことも、受診時に必ず伝えましょう。

目がゴロゴロする主な原因

原因はさまざまです。ここでは5つに分けて説明しますが、頻度の順位ではありません。また、これらを見て自分の原因を判断するための手順でもありません。複数の原因が重なっていることもあります。

ゴミ・まつげなどの異物や、目の表面の傷

ほこり、まつげ、金属片などが目に入ったり、まぶたの裏に入り込んだりすると、ゴロゴロ感が出ます。異物そのものに加えて、目をこすった刺激で角膜のいちばん表面の層(角膜上皮:かくまくじょうひ)が傷つくことでも、違和感や痛みが生じます。

勢いよく飛んできた金属片などは、通常のゴミとは別に扱う必要があります。対処は後述します。

ドライアイなど、涙の働きや乾燥に関わる問題

目の表面を覆う涙の膜(涙液層:るいえきそう)が不安定になると、目の表面が刺激されて、異物感が生じることがあります。「ドライアイ」は涙の量が足りないことだけを指すのではありません。涙の質や、涙の蒸発しやすさも関わります。まぶたの縁にあるマイボーム腺は、涙の蒸発を防ぐ油分を分泌しています。この腺の働きの変化が、ドライアイに関係する場合もあります。

パソコンやスマートフォンの長時間使用で、まばたきが減ること、エアコンなどによる乾燥した環境が影響することもあります。片目だけに症状が出ることもあり、片目だからドライアイではない、とは言えません。

ドライアイでみられる症状を詳しく知りたい方は、ドライアイでみられる症状もあわせてご覧ください。

コンタクトレンズによる刺激やトラブル

コンタクトレンズは、涙の膜や目の表面に影響し得るものです。レンズが乾いたり汚れたり、傷や破損があったりすると、ゴロゴロ感が出ます。装用時間が長い、つけたまま寝てしまう、ケアが不十分といった使い方は、目の表面の傷や感染のリスクを高めることがあります。

特に、感染性角膜炎(かんせんせいかくまくえん)は、黒目の表面などに感染が起こる状態です。痛みや充血を伴うことがあるため、注意が必要です。レンズを外しても症状が続く場合は、レンズだけが原因とは限りません。目の表面の傷や感染などが関わっている可能性もあります。

コンタクトレンズと乾燥の関係については、コンタクトレンズとドライアイの関係で詳しく解説しています。

結膜炎など、目の炎症

結膜(けつまく)は、白目の表面とまぶたの裏を覆う膜です。ここに炎症が起こる結膜炎でも、ゴロゴロ感が出ることがあります。

結膜炎には、細菌やウイルスによる感染性のものと、アレルギーによるものがあります。それぞれ原因が異なり、必要な治療も異なります。かゆみ、充血、目やにの様子だけで、見分けることはできません。花粉やハウスダストなど、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が関係している場合もあります。

アレルギーが関わる結膜炎については、アレルギー性結膜炎の症状や対処法で詳しく解説しています。

逆まつげ・まぶたの変化・結膜結石

何も入っていないのに違和感が続くときは、まぶたの変化も考えられます。

  • 逆まつげ(睫毛乱生:しょうもうらんせい):まつげが本来と違う向きに生えて、目の表面に当たる状態です。
  • まぶたの縁が内側に向く変化(眼瞼内反症:がんけんないはんしょう):まぶたの縁やまつげが目に当たりやすくなります。
  • 結膜結石(けつまくけっせき):結膜にできる小さな白っぽい粒状のものです。無症状のことも多いですが、表面に出てくると異物感の原因になることがあります。

まぶたのしこりやできものには、ものもらい(麦粒腫)や霰粒腫(さんりゅうしゅ)などがあります。両者は同じ病態ではなく、すべてをものもらいと決めつけることはできません。

いずれも、自分でまつげを抜いたり、しこりをつぶしたり、粒を取ろうとしたりしないでください。

目がゴロゴロするときの対処法と目薬の注意点

原因がわからないうちは、決めつけずに、目への刺激を避ける一時的な対応をしましょう。ここで紹介するのは、あくまで一時的な対応であり、治療ではありません。また、危険な症状がある場合は、自宅での対応よりも受診を優先してください。

目をこすらず、コンタクトレンズを外す

まず、目をこすらないようにしてください。こすると、目の表面を傷つけて、症状が悪化することがあります。

コンタクトレンズを使っている場合は、異常を感じた時点で装用をやめましょう。手を清潔にして、無理なく外せる場合はレンズを外し、眼鏡に切り替えます。レンズが張り付いて外れない、強い痛みがあるといった場合は、無理に外そうとせず、受診してください。

違和感が落ち着いたからといって、すぐに再びつけることは勧められません。外したレンズも、症状が続いている間は再装用しないでください。

異物が入った場合の洗い流し方と、自己処置を避ける場合

目に入ったものによって、対応は大きく異なります。

目に入ったもの対応
小さなゴミなど、表面に入ったもの清潔な水でやさしく洗い流します。それでも取れない、痛みが続く場合は眼科へ
薬品・洗剤など薬品が目に入った場合は、直ちに水道水の流水で15分以上洗い流し、洗い流しながら速やかに医療機関へ連絡してください。この洗浄方法は緊急時の対応であり、日常的な目の洗浄やコンタクトレンズの洗浄に勧めるものではありません。
刺さっているもの・勢いよく飛んできた金属片など目に刺さっているものがあるときは、触れたり洗い流したりせず、速やかに眼科を受診してください。

小さなゴミは、水で洗い流しても取れないことがあります。刺さっているものを、指、綿棒、ピンセットなどで取ろうとすることは避けてください。かえって目を傷つけるおそれがあります。

薬品が入った場合は、直ちに水道水の流水で15分以上洗い流してください。洗い流しながら、速やかに医療機関へ連絡してください。連絡のために洗浄の開始を遅らせないでください。

乾燥を避ける工夫と、市販目薬で治らないときの対応

乾燥が関わっていそうな場合は、次のような工夫ができます。

  • 画面を見る作業の途中で休憩をとり、意識してまばたきをする
  • エアコンの風が直接目に当たらないようにする

乾燥に伴う軽い違和感には、目の潤いを補う点眼(てんがん)を検討できます。点眼とは、目薬をさすことです。潤いを補うための点眼液は、人工涙液(じんこうるいえき)と呼ばれます。ただし、症状に合うかどうか、コンタクトレンズをつけたまま使えるかどうかは、製品によって異なります。使用前に、薬剤師などに使用条件を確認してください。

原因がはっきりしないゴロゴロ感に対して、市販の目薬だけで長く様子を見ることは避けましょう。症状が続く場合は、眼科で原因を確認してください。

また、次の点にも注意してください。

  • 処方された目薬を、他の人と共有しない
  • 以前もらった目薬や、ステロイドを含む目薬を、自己判断で再び使わない
  • 感染が疑われる場合は、手洗いを徹底し、タオルの共有を避ける

眼科を受診する目安

目がゴロゴロするときの受診の目安は、症状の強さ、見え方の変化、外傷や薬品の有無、コンタクトレンズの状況、症状が続くかどうかによって変わります。症状に応じて、待たずに対応すべき場合があります。ここでは、受診の必要性とその理由を症状ごとに説明します。下の図でも、要点を確認できます。なお、この図は病名を判定するためのものではありません。当てはまる項目がないからといって、安全を保証するものでもありません。

目がゴロゴロするときの受診目安

強い痛み・急な見え方の変化・薬品や外傷がある場合

次のような場合は、速やかに対面で診察を受ける必要があります。

  • 強い痛みがある
  • 急に見えにくくなった
  • 薬品が目に入った
  • 刺さっているものがある、または勢いよく物が飛んできた

これらは、目の表面や内部に傷や障害が起こっている可能性があり、時間をおくことで状態が変わるおそれがあるためです。

薬品が入った場合は、直ちに洗い流しながら、医療機関へ連絡してください。刺さっているものがある場合は、触れずに受診しましょう。見えにくいときは、ご自身で車や自転車を運転しないでください。強い頭痛や吐き気を伴う場合も、早急に受診が必要です。眼科の救急対応を探してください。診療時間外などで受診できる眼科がない場合は、救急医療機関に相談してください。

コンタクト使用中の痛み・充血や、症状が続く場合

コンタクトレンズを使っていて、痛みや充血、まぶしさ、見えにくさがある場合は、装用をやめて、早急に眼科を受診してください。目の表面に傷や感染が起きている可能性があります。レンズを外せば治ると決めつけず、診察で確認してもらいましょう。

軽い違和感であっても、改善しない場合や、繰り返す場合は、眼科で原因を確認しましょう。何日待てば安全という共通の基準はありません。

なお、目の手術を受けた後に、新しい症状が出た場合や悪化した場合は、手術を受けた施設に連絡してください。

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眼科で行う検査と、原因に応じた治療

眼科では、目の表面やまぶた、異物などを確認し、原因に応じて対応を決めます。検査や治療の内容は、症状や状況によって異なります。ここでは、一般的な流れを説明します。

目の表面やまぶたの裏、涙の状態を確認する

まず、いつから、どのような状況で症状が出たかなどを聞く問診を行い、視力を調べます。次に、細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)という、目の表面を拡大して見る検査機器を使って、角膜、結膜、まぶたの状態を確認します。自分では見えない小さな異物や傷が見つかることがあります。

必要に応じて、フルオレセインという色素を使って、目の表面の傷などを調べることもあります。涙の状態を調べることもあります。どの検査を行うかは、症状や状況によって異なり、すべての人が同じ検査を受けるわけではありません。画面越しでは、目の表面の傷や異物を確認し、除外することはできません。対面での診察が必要な場合があります。

異物の処置・点眼薬などを原因に合わせて選ぶ

治療も原因によって異なります。異物があれば、医療者が取り除きます。乾燥が原因であれば、潤いを保つための点眼などを行うことがあります。炎症や感染がある場合は、その原因に合わせた点眼薬などが使われます。

感染性の炎症と、そうでない炎症では、対応が異なります。たとえば抗菌薬は細菌に対して使う薬で、ウイルスやアレルギーの治療薬ではありません。診断の前に、使う薬が決まっているわけではありません。

異物や結膜結石を、ご自身で取り除こうとしないでください。

目がゴロゴロするときのよくある質問

自然に治ることはありますか?何日くらいで治りますか?

軽い刺激であれば、落ち着くこともあります。ただし、原因によって経過は異なるため、何日で治るとは言えません。強い痛みや見えにくさがある場合は、自然に治るのを待たず、受診してください。

目を温めたり冷やしたりしてもよいですか?

原因によって、適したケアは異なります。原因がはっきりしない異物感に、温めたり冷やしたりする方法を一律に勧めることはできません。外傷や薬品が入った場合、強い痛みが続く場合は、自分でのケアを続けず受診してください。

ストレスが原因で目がゴロゴロすることはありますか?

ストレスだけが原因と決めることはできません。乾燥、コンタクトレンズの使い方、炎症など、ほかの原因が隠れていないかを確認することが大切です。症状が続く、悪化する場合は、眼科で確認してもらいましょう。

目がゴロゴロする症状は、人にうつりますか?

ゴロゴロという症状そのものが、人にうつるわけではありません。ただし、原因が感染性の結膜炎などの場合は、周囲への注意が必要なことがあります。アレルギーや乾燥、異物などは、通常、人から人へ感染する原因ではありません。

まとめ|原因を決めつけず、症状に合った対応を

目がゴロゴロする症状は、異物がなくても起こり、自己判断には限界があります。

  • 目はこすらず、コンタクトレンズを使用している場合は装用を中止する。痛みや充血、まぶしさ、見えにくさがある場合は、早めに眼科を受診する
  • 強い痛み、急な見えにくさ、薬品が入った、刺さっているものがある、勢いよく物が飛んできた場合は、速やかに対面で診察を受ける
  • 症状が続く、繰り返すときは、眼科で原因を確認する

市販の目薬や自己処置で様子を見ているうちに、受診が遅れないようにしましょう。

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