「結膜下出血で目が赤くなってしまった!早く治したい!」こんな場合、早く治すにはどう対処するべきなのでしょうか。この記事では、結膜下出血の症状を早く治す治療法 この記事でわかること 1. 結膜下出血の基...
目が赤い原因は?片目だけ・痛くない場合の対処法と受診目安
公開日

目が赤く見える原因には、白目の血管が広がる充血や、血管から血液が漏れる結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)などがあります。片目だけ、痛みがないといった条件だけでは、原因も安全性も判断できません。この記事では、まず眼科を受診する目安を確認したうえで、赤みの見え方、考えられる原因、自宅での対処、眼科での検査と治療を順に整理します。
すぐに対面での受診を考えてほしい症状
強い痛み、急な見え方の変化、強い頭痛や吐き気、ケガ(外傷)、薬品が目に入った場合は、セルフケアやオンライン予約を待たず、速やかに眼科を受診してください。詳しい条件は次の見出しにまとめています。
目が赤いとき、眼科を受診する目安
赤みの強さだけで緊急性は決まりません。痛み、見え方、全身の症状、ケガの有無、コンタクトレンズの使用状況をあわせて判断します。ここで示すのは受診の目安であり、診断ではありません。
| 区分 | 目安となる状況 | 行動の目安 |
|---|---|---|
| 急ぐ | 強い痛み/急な見え方の変化/強い頭痛や吐き気を伴う/ケガ/薬品や取れない異物が入った | 日数を待たず、速やかに対面で受診する |
| 早めに受診 | コンタクト使用中の赤み/黒目の周囲の強い赤み/赤みが続く・悪化する・繰り返す/目やにが増える/原因に心当たりのない新しい赤み | できるだけ早く眼科で診察を受ける |
| 短期間の経過観察を考えられる場合 | 上の項目に当てはまらず、赤みが軽く、改善傾向にある | 目を休ませて様子を見て、改善しなければ受診する |
「短期間の経過観察」は、警告症状、外傷、コンタクトレンズ関連の疑いがなく、軽くて改善傾向にある場合に限ります。どの区分にも当てはまらなくても、安全が保証されるわけではありません。
強い痛み・見え方の変化・頭痛や吐き気がある場合
次のような症状を伴う赤みは、日数を待たずに眼科で診てもらう必要があります。
- 強い目の痛み
- 急に見えにくくなった、かすんで見える
- 光を強くまぶしく感じる(羞明=しゅうめい)
- 強い頭痛や吐き気を伴う
- 目をぶつけた、ものが当たった、などの外傷がある
- 取れない異物が入っている感じがある
薬品が目に入った場合は、直ちに大量の水道水で目を洗い流してください。少なくとも15分間を目安とし、可能であれば洗眼を続けながら救急対応が可能な医療機関へ連絡してください。
また、目を強くぶつけた場合や異物が刺さった可能性がある場合も、通常のセルフケアで様子を見ず、速やかに眼科などの救急医療機関を受診してください。夜間や休日であっても、受診できる医療機関に相談することが大切です。
コンタクト使用中の赤みや、続く・繰り返す赤み
コンタクトレンズを使っていて目が赤いときは、痛みがなくても装用を中止し、早めに眼科で相談してください。感染や、黒目の表面の透明な組織である角膜(かくまく)の障害が関わっている可能性があるためです。赤みが続く場合はもちろん、痛みや見え方の変化があれば、日数を待たずに対面で受診してください。
次のような場合も、早めの受診を考えてください。
- 赤みが続いている、または悪化している
- 同じような赤みを繰り返している
- 目やにが増えている
- 原因に心当たりのない新しい赤みが出た
持病や服用中の薬がある場合は、診察で伝えてください。何日待てば受診不要になるという決まった基準はありません。コンタクトレンズを再び使い始めてよい条件も、自己判断で決めず、診察で確認してください。

目の赤みの見え方と、一緒に確認したい症状
目の赤みは、見た目と一緒に出ている症状を確認することで、受診時に伝えやすくなります。ただし、確認できるのは「どう見えるか」であり、病名を自分で確定することはできません。
白目の表面や、まぶたの裏側は、結膜(けつまく)という薄い膜で覆われています。この記事では、この結膜や黒目の周りの赤みを扱います。まぶたや目の周りの皮膚の赤みは別のテーマのため、ここでは対象としていません。
赤みに気づいたら、次の点を整理しておくと役立ちます。
- いつから赤いか
- 片目か、両目か
- 痛みがあるか
- かゆみがあるか
- 目やにが出ているか
- 見え方に変化があるか
- コンタクトレンズを使っているか
- 目をぶつけるなどの外傷があったか
写真や鏡で見た赤みだけで、原因を診断することはできません。
血管が目立つ充血と、白目が赤く染まる出血
「赤い」という見た目は同じでも、起こり方は異なります。
- 結膜充血:白目の表面の血管が広がって、赤く見える状態です。
- 毛様充血(もうようじゅうけつ):黒目の周囲に目立つ充血で、角膜炎やぶどう膜炎、急性緑内障発作などでみられることがあります。見た目だけで判断することは難しいため、黒目の周囲に強い赤みがある場合は、見え方の変化がなくても早めに眼科を受診してください。
- 結膜下出血:結膜の下の血管から血液が漏れて、白目の一部が赤く染まって見える状態です。
典型的な見え方はこのように説明されますが、典型像に当てはまらない場合や、複数の状態が重なっている場合もあります。

片目だけ・痛くない場合も、見た目だけでは判断できない
片目だけが赤い、痛みがない、という状況は不安になりやすく、「放置してよいのか」と迷いやすい点です。しかし、片目か両目か、痛いか痛くないかだけで、原因や重症度は決まりません。
たとえば、痛みの少ない結膜下出血は片目に起こることが多い原因の一つですが、片目だけ赤いからといって結膜下出血と決められるわけではありません。「痛くないから受診しなくてよい」とも言えません。
新しく出た赤み、繰り返す赤み、長引く赤み、見え方の変化がある場合は、最初の「受診する目安」の条件に戻って確認してください。
目が赤くなる主な原因
目が赤くなる原因は一つではありません。同じような赤みでも、原因が異なることがあります。ここでは代表的なものを、症状の傾向と注意点とあわせて紹介します。症状から原因を自己診断するための一覧ではありません。生活習慣が関わっていそうでも、それだけで病気を除外することはできません。
かゆみを伴うアレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎(けつまくえん)は、花粉やハウスダストなどに反応して、結膜に炎症が起こる状態です。かゆみ、涙、赤みなどが出ることがあります。季節によって起こる場合と、一年を通して起こる場合があります。
かゆみがあるからといって、アレルギーと確定できるわけではありません。症状の出方には個人差があり、目をこするとかえって悪化することもあるため、こすらないようにしましょう。強い痛みや見え方の変化がある場合は、アレルギーかどうかにかかわらず、別に評価が必要です。
詳しい症状や対処法については、アレルギー性結膜炎の症状と対処法で解説しています。
目やにが増える感染性結膜炎
感染性結膜炎は、ウイルスや細菌などの微生物が原因で結膜に炎症が起こる状態です。目やにが増えて赤くなることがあります。感染によるものであれば、ほかの人にうつさないための注意が必要です。
ただし、赤みや目やにがあるからといって、すべて人にうつるわけではありません。目やにの色や量だけで、細菌かウイルスかを見分けることもできません。
感染が疑われるときは、手をこまめに洗い、タオルなどの共有を避けましょう。悪化している場合や、痛み、見えにくさがある場合は、角膜への影響も含めて眼科で評価してもらう必要があります。
目やにを中心に知りたい方は、目やにが増える原因と結膜炎への対処もあわせてご覧ください。
乾燥やコンタクトレンズによる刺激・角膜の異常
パソコンやスマートフォンの使用が長い、乾燥した環境にいる、といった状況で、目の表面が刺激を受けて赤くなることがあります。これは、涙液(るいえき=涙)による目の表面の膜が不安定になり、ドライアイなどの状態が起こることが背景にあるためです。涙の量が少ないことだけが原因とは限りません。
コンタクトレンズを使っている場合は、乾燥や刺激だけでなく、角膜の炎症である角膜炎(かくまくえん)や感染が関わっていることもあります。疲れや酸素不足だけが原因と決めつけず、コンタクトレンズを外しても症状が残るときは受診してください。
白目の一部が赤くなる結膜下出血
結膜下出血は、結膜の下に血液が広がった状態です。白目の一部が赤く染まったように見えることがあり、単純な結膜下出血では痛みや視力低下を伴わないことが一般的です。ただし、見た目や痛みの有無だけでは診断できません。
診察で単純な結膜下出血と確認された場合は、自然に吸収されていくことが多いと考えられています。ただし、これは診断を受けた場合の話で、原因不明の赤みにそのままあてはめることはできません。外傷があった、繰り返している、出血しやすい体質や薬の影響が気になる、などの場合は、医師に評価してもらう必要があります。
痛みや見え方の変化がある場合は、通常の経過とは考えず、早めに受診してください。写真だけで結膜下出血と確定することはできません。また、薬や温める・冷やすといったケアで吸収が早まると保証されているわけではありません。
ぶどう膜炎や急性閉塞隅角緑内障など
目の赤みは、目の奥に関わる病気でも起こることがあります。たとえば、ぶどう膜炎(ぶどうまくえん)は、眼の内部の組織などに炎症が起こる病気です。急性閉塞隅角緑内障(きゅうせいへいそくぐうかくりょくないしょう)は、眼内の水の出口(隅角)が狭くなり塞がることで、眼圧が急に上がる病気です。
これらでは、強い痛み、見え方の変化、頭痛や吐き気などを伴うことがあります。そのような症状がある場合は、最初の「受診する目安」にあるとおり、速やかな対面での受診が必要です。なお、すべての緑内障が赤みや痛みを伴うわけではありません。
目が赤いときにできる対処と、避けたいこと
悪化を避けるためにできることはありますが、原因がわからない赤みを自宅で治療できるとは限りません。警告症状がある場合は、セルフケアで受診を遅らせないでください。
目をこすらず、コンタクトレンズを外す
目をこすらず、コンタクトレンズはいったん外して眼鏡に切り替えましょう。赤みの原因がわからないまま、再び装用しないでください。
レンズが張り付いて外れない、外そうとすると痛い、見えにくい、といった場合は、無理に外さず受診してください。コンタクトレンズの使用中に赤みが出た場合は、単なる疲れや乾燥と決めつけず、早めに眼科で確認してください。
目を休め、感染が疑われるときは共有物に注意する
画面を見る作業を休み、風が直接目に当たらないようにするなど、目を休ませることは補助になります。ただし、休ませるだけで解決するとは限りません。
感染が疑われるときは、手洗いをこまめにし、タオルなどの共有を避けて、接触による広がりを防ぎましょう。原因がわからない赤みについて、感染があるともないとも決めつける必要はありません。改善しない、または悪化する場合は受診してください。
赤みを消す目的で目薬を使い続けない
市販の目薬には、血管収縮成分など、赤みを一時的に目立ちにくくする目的の成分を含むものがあります。赤みが引いて見えても、原因が治ったとは限りません。痛みや見え方の変化を、目薬で隠してしまうことも避けたい点です。
すべての市販目薬が問題というわけではありませんが、原因によって適した対応は異なります。次のような使い方は避けてください。
- 以前処方された目薬の残りを使う
- 家族など他の人の目薬を使う
- 自己判断でステロイドを含む点眼薬を使う
眼科で行う検査と、原因に応じた治療
眼科では、症状と診察の結果に応じて、必要な検査と治療を選びます。写真だけでは判断しにくい点を、対面で確認できるのが診察の意味です。
視力・角膜・結膜・眼圧などを必要に応じて確認する
診察では、症状の経過を聞く問診に加えて、必要に応じて次のような検査が行われます。
- 視力検査:見え方に変化が起きていないかを確認します。
- 細隙灯(さいげきとう)検査:光を当てて、結膜や角膜などを顕微鏡で詳しく観察します。
- 角膜染色:角膜の表面にできた傷を、染色液で見やすくして確認します。
- 眼圧(がんあつ)検査:眼の中の圧力を測ります。
すべての方がすべての検査を受けるわけではなく、実施する内容は医師が判断します。写真や画像だけでは、赤みの原因を確かめることには限界があります。
点眼薬や治療は、赤みの原因によって異なる
治療の方針は、アレルギー、感染、乾燥、結膜下出血など、赤みの原因によって異なります。たとえば、アレルギーが関わる場合は抗アレルギー薬、細菌感染が確認・疑われる場合は抗菌薬(こうきんやく=細菌への治療に使う薬)が用いられることがあります。一方、抗菌薬はウイルスそのものには作用しません。
どの薬が必要かは、検査と診察をふまえて医師が判断します。診察を受ければ必ず薬が処方されるわけではなく、すべての赤みに同じ目薬が使えるわけでもありません。
目が赤いときのよくある質問
目が赤いのは何日で治りますか?
原因や個人差によって異なり、「何日なら安全」という決まった日数はありません。診察で単純な結膜下出血と確認された場合の経過を、ほかの赤みにそのままあてはめることもできません。痛みや見え方の変化などの警告症状があるときは、日数を待たずに受診してください。
寝不足やストレスが原因でしょうか?
寝不足やストレス、疲れが背景にあることはありますが、それだけで原因を確定することはできません。ストレスが直接、赤みや出血の原因になると決められるわけでもありません。休んでも改善しない、繰り返す、ほかの症状もあるといった場合は、眼科で確認してください。
子どもの目が赤いときも同じ対応でよいですか?
この記事は成人の方を中心にした内容です。子どもは、年齢によって痛みや見えにくさを言葉で伝えられないことがあり、全身の状態も含めて判断が必要になります。ただし、痛み、見え方の変化、外傷がある場合に急ぐ点は共通です。成人用の目薬を、自己判断で子どもに使わないでください。
まとめ|赤みの見た目だけで判断せず、伴う症状を確認する
目が赤くなる原因には、アレルギー性結膜炎や感染性結膜炎、ドライアイ、結膜下出血など、さまざまなものがあります。赤みの見え方だけで原因を特定することはできません。
強い目の痛みや急な見え方の変化、強い頭痛や吐き気がある場合は、速やかに眼科を受診してください。また、黒目の周囲に強い赤みがある場合は、見え方の変化がなくても早めの受診が必要です。
薬品が目に入った場合は、直ちに大量の流水で少なくとも15分間を目安に洗い流し、救急対応が可能な医療機関へ連絡してください。
コンタクトレンズを使用している場合は装用を中止し、自己判断で再開せず、眼科で相談しましょう。赤みが続く場合や繰り返す場合も、原因を確認することが大切です。
カテゴリー


