結膜炎の治し方は?自宅でできる対処・目薬・早く治すための注意点を解説

結膜炎の治し方は、原因がウイルス性なのか、細菌性なのか、アレルギー性なのかによって変わります。充血、目やに、かゆみといった症状だけで原因を見分けるのは難しく、同じ対処ですべての結膜炎が治るわけではありません。

一方で、目をこすらない、手を洗う、タオルを共用しないなど、原因を問わず今日から心がけたい対処もあります。感染性の結膜炎が疑われる場合は、周囲にうつさない工夫も治療と同じくらい大切です。市販の目薬だけで済ませようとせず、症状が強いときや続くときは眼科での診察を検討してください。

自宅でできる対処、種類ごとの治し方の違い、眼科を受診する目安について、順番に見ていきます。

結膜炎の種類で治し方が異なる

結膜炎の治し方は原因によって異なる

結膜炎には、すべてに共通する「これで治る」という方法はありません。原因が違えば、必要な治療も気をつけるべき点も変わります。

ウイルス性・細菌性・アレルギー性で治療が違う

ウイルス性結膜炎はアデノウイルスなどが原因で、感染力が強いものもあります。ウイルスそのものを直接抑える特効薬は基本的になく、症状をやわらげる治療と、感染を広げない対策が中心になります。

細菌性結膜炎は細菌が原因で、医師が必要と判断した場合に抗菌点眼薬が使われます。アレルギー性結膜炎は花粉やハウスダストなどへの反応で起こるため、原因をできるだけ避けることと、抗アレルギー点眼薬などによる治療が柱です。

どのタイプかによって、使う薬も、周囲への気配りの必要度も変わります。

症状だけで種類を自己判断するのは難しい

目やにの色や量、片目か両目か、かゆみの有無といった特徴は、種類を推測する手がかりにはなります。ただ、それだけで原因を決めることはできません。ウイルス性でもアレルギー性でも目は赤くなりますし、症状が重なって見えることもあります。

原因の見当が外れたまま対処すると、効果がないばかりか、感染を広げたり治りを遅らせたりするおそれがあります。結膜炎の症状や種類の詳しい違いは、別の記事で解説しています。

結膜炎を早く治すために自宅でできること

結膜炎を一気に治す方法はありませんが、悪化や感染拡大を防ぎ、つらい症状をやわらげるためにできることはあります。ここで紹介する対処は、原因に合った治療の代わりになるものではありません。

結膜炎のとき自宅でできること

目をこすらない

かゆみや違和感があっても、目をこすらないようにします。こすると結膜や角膜を傷つけたり、炎症が強まったりするおそれがあります。感染性の結膜炎では、手についた病原体をまぶたや目のまわりに広げてしまう原因にもなります。

かゆみが強くて我慢しにくいときは、後述の冷やす方法を試すか、眼科で相談してください。

目やにや涙は清潔なティッシュなどで拭く

目やにや涙が出ているときは、清潔なティッシュやガーゼで、こすらずにそっと押さえるように拭き取ります。使ったものはそのつど捨て、同じ面で何度も拭かないようにします。拭き取ったあとは手を洗ってください。

目やにの量や色は原因を決める決め手にはなりませんが、診察のときに様子を伝える参考になります。

目を触った後は手を洗う

目やにを拭いたとき、点眼の前後、目のまわりに触れたときは、石けんと流水で手を洗います。感染性の結膜炎では、手を介して自分のもう一方の目や家族にうつることがあるため、とくに大切な習慣です。

十分に休息する

睡眠や休息そのものが結膜炎を治すわけではありませんが、体調を整えることは回復を助ける可能性があります。無理をせず、十分な睡眠や休息を心がけましょう。

ただし、あくまで補助的な対処であり、原因に応じた治療の代わりにはなりません。症状が強い場合や長引く場合は、眼科で原因に応じた治療を受けることが大切です。

まぶしさやゴロゴロ感があるときは、長時間の画面の使用も控えめにするとよいでしょう。

かゆみが強い場合は冷やすことが選択肢になる

かゆみや不快感が強いときは、清潔な冷たいタオルなどを閉じたまぶたの上にそっと当てて冷やす方法があります。保冷剤などを直接当てず、目を強く押さえないようにします。

冷やすのは症状をやわらげるための方法で、結膜炎そのものを治すわけではありません。感染性が疑われるときは、冷やすために使うタオルも自分専用にし、家族と共用しないでください。

セルフケアを続けても気になる方へ

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気になる症状がある方へ

症状が改善しない場合や、セルフケアだけでよいか迷う場合は、
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結膜炎のときにしてはいけないこと

結膜炎では、治すための行動と同じくらい、悪化や感染拡大につながる行動を避けることが大切です。

結膜炎のときしてよいこと・避けたいこと

目をこする

かゆみがあるときや目やにが気になるときに、つい手でこすってしまう方は少なくありません。こすることで炎症が強まったり、手についた病原体が広がったりするおそれがあります。目やにを取りたいときは、こすらずに清潔なティッシュなどで拭き取ります。目やにの状態と結膜炎の関係については、目やにと結膜炎の見分け方でも詳しく解説しています。

タオルや洗面用品を家族と共用する

感染性の結膜炎では、タオルやハンカチ、洗面用品を介して家族にうつることがあります。症状がある間は、顔や手を拭くものを自分専用にし、家族と分けて使ってください。洗面所のタオルを共用している家庭では、とくに注意が必要です。

コンタクトレンズを自己判断で使い続ける

結膜炎のあいだは、コンタクトレンズの装用を自己判断で続けないでください。レンズが目に刺激を与えたり、炎症を悪化させたりするおそれがあります。眼鏡で過ごし、装用を再開する時期は医師に確認します。

使っていたレンズやケースをどう扱うかも、診察のときに相談すると安心です。

手元の目薬を原因不明のまま使う

以前に処方されて残っている目薬や、家族が使っている目薬を、原因がわからないまま使うのは避けてください。結膜炎の種類によって必要な薬は異なり、合わない薬では効果が期待できないうえ、症状が悪化する場合もあります。

「温めれば治る」と自己判断する

目を温めると楽になる気がしても、結膜炎は温めて治る病気ではありません。種類によっては、温めることでかゆみや充血が強まる場合もあります。温めるか冷やすかを一律に決めるのではなく、症状やその強さに合わせて判断が必要です。迷うときは眼科で相談してください。

結膜炎は種類によって治し方が違う

原因ごとに、治療の方向性とセルフケアの重点が異なります。

ウイルス性結膜炎は感染を広げない対策が重要

ウイルス性結膜炎、いわゆる「はやり目」には、ウイルスに直接効く特効薬は基本的にありません。治療は、症状をやわらげる対症療法が中心です。そのぶん、家庭や職場、学校で広げない対策が重要になります。手洗いを丁寧に行い、タオルなどの共用を避け、目に触れないようにしてください。

抗菌薬は細菌に対する薬で、ウイルスに効くわけではありません。医師の判断で、二次的な細菌感染を防ぐ目的などで使われる場合があります。

学校や仕事を休むべきか、いつから戻れるかは、診断や症状によって異なります。医師の指示に従ってください。子どもがかかった場合の家庭内での感染対策は、子どものアデノウイルス結膜炎と感染対策で詳しく紹介しています。

細菌性結膜炎では抗菌点眼薬が使われる場合がある

細菌性結膜炎では、原因となる細菌に対して、医師の判断で抗菌点眼薬が使われる場合があります。処方された点眼薬は、症状が軽くなったからといって自己判断で中止せず、医師の指示どおりに使い切ることが大切です。

アレルギー性結膜炎ではアレルゲン対策と点眼治療を行う

アレルギー性結膜炎では、原因となる花粉やハウスダストなどのアレルゲンをできるだけ避けることが基本です。そのうえで、症状に応じて抗アレルギー点眼薬などによる治療が行われます。

アレルギー性の場合は、感染性の結膜炎とは対策の方向が異なります。アレルギー性結膜炎の症状や対処法では、原因への対処や日常の予防について詳しく解説しています。

結膜炎に市販の目薬は使える?

市販の目薬には、目の充血やかゆみ、異物感などをやわらげるものがあります。ただし、結膜炎の原因によって必要な治療は異なるため、原因がわからないまま市販薬だけに頼るのはおすすめできません。

結膜炎の種類が分からないまま市販薬だけで治そうとしない

結膜炎の種類が違えば、効果が期待できる薬も違います。原因を確かめないまま市販薬を選ぶと、合わない薬を使い続けて、受診が遅れるおそれがあります。

抗菌目薬がすべての結膜炎に効くわけではない

抗菌成分の入った目薬は、細菌に対するものです。ウイルス性やアレルギー性の結膜炎には、その効果は期待できません。「抗菌」と書かれているからといって、あらゆる結膜炎に使えるわけではないことを知っておいてください。

ステロイドを含む点眼薬は、医師の診察のもとで使われるものです。以前の処方の残りなどを自己判断で使うと、かえって悪化するおそれがあります。

使用しても改善しない場合は眼科へ

市販の目薬を使っても症状が改善しない場合や、悪化する場合、繰り返す場合は、使用を続けずに眼科を受診してください。

結膜炎は自然に治る?何日くらいで治る?

自然に治る結膜炎もありますが、原因によって経過はさまざまで、放っておいてよいとは限りません。

疾患タイプごとの特徴+経過イメージ

ウイルス性結膜炎は自然に回復するまで時間がかかることがある

ウイルス性結膜炎は、体の力で少しずつ回復していくことがあります。ただ、回復まで時間がかかり、数週間ほど症状が続くこともあります。その間、感染を広げない対策は続ける必要があります。

細菌性結膜炎は治療が必要になる場合がある

細菌性結膜炎では、抗菌点眼薬による治療が必要になる場合があります。自然に軽くなったように見えても、症状が続くようなら受診してください。

アレルギー性結膜炎は原因への曝露が続くと症状が長引く

アレルギー性結膜炎は、花粉やハウスダストなどの原因にさらされ続けるかぎり、症状が長引きやすくなります。原因を避ける工夫と、必要に応じた点眼治療を続けることが大切です。

一律に「何日で治る」とは言えない

治るまでの期間は、原因、症状の強さ、治療の有無、年齢などによって異なります。目安の日数だけで判断せず、経過を見て、良くなってこない、悪化するといった場合は眼科で相談してください。

結膜炎で眼科を受診する目安

結膜炎が疑われる場合、原因の見当をつけて対処するより、一度眼科で診てもらうほうが確実です。とくに次のような症状があるときは、自宅での様子見を続けず、早めに眼科を受診してください。

強い目の痛みがある

強い痛みは、結膜だけでなく、角膜など目の奥の組織に問題が起きているサインの可能性があります。このような場合は対面での診察が必要になるため、我慢せず受診してください。

見えにくい・かすむ・強いまぶしさがある

見え方に変化がある、視界がかすむ、強いまぶしさを感じるといった症状は、結膜炎だけでは説明がつかない場合もあります。目やにで一時的に見えにくいだけのこともありますが、拭き取っても改善しない場合は、早めに受診してください。

目やにや腫れが強い

目やにが大量に出る、まぶたが強く腫れるといった場合も、受診をおすすめします。目やにの量や色だけで原因を決めることはできず、診察で確かめる必要があります。

症状が改善しない・繰り返す

自宅で対処しても良くならない、いったん軽くなったのに繰り返すといった場合は、原因がほかにある可能性もあります。長引く症状は放置せず、眼科で診てもらいましょう。

コンタクトレンズ使用者で痛みや充血がある

コンタクトレンズを使っている方は、痛みや充血が出た場合はすぐにレンズを外し、眼科を受診してください。見えにくさ、まぶしさ、強い異物感を伴う場合は、角膜の炎症や感染が隠れていることもあるため、早めの受診が必要です。

結膜炎の治し方についてよくある質問

結膜炎は目薬なしでも治りますか?

原因によって異なります。ウイルス性では、自然に改善していく場合があります。一方で、細菌性やアレルギー性などでは、治療が必要になる場合があります。「目薬なしで治るから放置してよい」とは言えないため、症状が続く場合や強い場合は眼科で相談してください。

結膜炎は放っておいても治りますか?

原因によります。自然に軽くなるものもありますが、症状が強い、悪化する、見え方に異常があるといった場合は、自己判断で放置せず、眼科を受診してください。

結膜炎を早く治す方法はありますか?

すぐに治る方法はありません。原因に合った治療を受けること、目をこすらないこと、感染対策をすること、コンタクトレンズの使用を避けることが、悪化や長引きを防ぐことにつながります。

結膜炎は冷やすとよいですか?

かゆみなどの症状をやわらげるのに、冷やすことが役立つ場合があります。ただし、結膜炎そのものを治す方法ではありません。冷やして楽になっても、症状が続くときは受診してください。

結膜炎のときコンタクトレンズは使えますか?

結膜炎の症状がある間は、コンタクトレンズの使用を控え、眼鏡で過ごしてください。痛みや充血が出た場合はすぐにレンズを外し、眼科を受診しましょう。再開する時期については、眼科医に確認してください。

結膜炎は片目だけでも起こりますか?

起こります。ただし、片目だけという情報で原因を判断することはできません。気になる症状があれば眼科で診てもらいましょう。

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