ものもらいに効く目薬は?市販薬の選び方・処方薬との違い・眼科を受診する目安を解説

ものもらいの目薬は?

ものもらいができたとき、まずドラッグストアで目薬を買って様子を見てよいのか、迷う方は少なくありません。ただ、「ものもらい」と呼ばれる症状には実は複数の状態が含まれており、目薬の合う・合わないもそれぞれで異なります。そのため、一番効く目薬が一律に決まっているわけではありません。この記事では、市販の目薬の選び方から、眼科で処方される目薬との違い、正しい使い方、そして眼科を受診したほうがよいタイミングまで順に解説していきます。

ものもらいにはどんな目薬を使う?

麦粒腫では抗菌目薬が使われることがある一方、霰粒腫のように抗菌目薬だけでは十分な改善につながらない状態もあります。「ものもらい=この目薬」と一つに決められるものではありません。

ものもらいの種類と目薬の考え方

麦粒腫では抗菌目薬が使われることがある

麦粒腫は、まぶたの分泌腺に細菌が感染することで炎症が起こる状態です。細菌が関係しているため、抗菌成分を含む点眼薬が治療の選択肢になることがあり、市販薬にも抗菌目薬という選択肢が存在します。ただし、症状の程度によっては市販薬だけでは対応しきれず、眼科での治療が必要になる場合もあります。

霰粒腫では抗菌目薬だけで改善しないことがある

一方、霰粒腫は麦粒腫とは病態が異なり、マイボーム腺という分泌腺の詰まりなどが関係して起こる状態です。細菌感染そのものが主な原因ではないため、抗菌目薬を使用しても根本的な改善にはつながりにくい場合があります。

「普通の目薬」なら何でもよいわけではない

手元にあるアレルギー用の目薬や、疲れ目用の目薬を「とりあえず」使ってしまう方もいますが、目薬は種類によって目的や成分が異なります。ものもらいの症状に対して作られていない目薬を自己判断で流用することは避けたほうがよいでしょう。

ものもらいの市販目薬はどう選ぶ?

市販薬を選ぶ際は、いくつかの確認ポイントを押さえておくことで、自分の状態に合った目薬を見つけやすくなります。

「ものもらい」が効能・効果に記載されているか確認する

まず確認したいのは、パッケージや添付文書の効能・効果の欄に、ものもらい(麦粒腫)に関する記載があるかどうかです。ここに記載がない目薬は、そもそも対象として想定されていない可能性があります。

抗菌成分を確認する

抗菌成分が配合された目薬は、細菌感染が関係する症状に使われることを想定した製品です。成分名は製品によって異なるため、パッケージの表示を確認しておくと選びやすくなります。

炎症やかゆみに対応する成分も確認する

赤みや腫れ、かゆみなどが気になる場合は、抗炎症成分が配合された目薬が候補になることもあります。ただし、症状や治療経過には個人差があるため、効果や診断結果を一律に保証することはできません。

使い切りタイプとボトルタイプの違いを確認する

市販目薬には、1回使い切りの個包装タイプと、繰り返し使うボトルタイプがあります。使い切りタイプは衛生面で扱いやすい一方、ボトルタイプは保存方法や使用期限の管理が必要になります。どちらが必ず優れているというものではなく、使いやすさや衛生管理のしやすさで選ぶとよいでしょう。

年齢・妊娠・授乳・コンタクトの注意事項を確認する

市販薬には、使用できる年齢や、妊娠中・授乳中の使用、コンタクトレンズ装用時の可否について注意事項が記載されています。これらは製品によって異なるため、購入前にパッケージの表示を確認しておくことが大切です。詳しくは後の見出しでも説明します。

市販目薬と眼科で処方される目薬の違い

比較項目市販目薬処方薬
入手方法薬局・ドラッグストア等医療機関で診察後
選択方法自分で選択・薬剤師等に相談診察結果をもとに医師が選択
主な目的軽い症状への対応など病態・症状に合わせた治療
注意点自己判断できる範囲に限界医師の指示に従う

市販薬と処方薬は、どちらが優れているという関係ではなく、症状の程度や状態に応じて役割が異なるものと捉えてください。

治療について相談したい方へ

症状に合った治療について、
相談したい方へ

医師が症状や状態を確認し、
必要な治療を判断します。

オンライン診療を予約する

※症状や診察結果により、対面受診をご案内する場合があります。

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予約枠に空きがあれば、当日の診療予約も可能です

眼科ではものもらいにどんな目薬が処方される?

抗菌薬

眼科では、レボフロキサシンやオフロキサシン、ガチフロキサシンといった抗菌成分を含む点眼薬が使われることがあります。ただし、実際にどの薬が処方されるかは、診察を通じて症状や状態を踏まえて判断されるものであり、一律に決まっているわけではありません。

抗炎症薬

フルオロメトロンなど、炎症を抑える目的で使われるステロイド点眼薬が処方されることもあります。ステロイド点眼薬は、市販の抗菌目薬と同じ感覚で自己判断により使用する薬ではなく、医師の指示に従って使う必要があります。以前処方された残りの目薬を、今回の症状に対して自己判断で使い回すことも避けてください。

目薬以外の治療が必要になることもある

症状によっては、目薬だけでなく眼軟膏や内服薬が使われたり、膿を排出するための処置が必要になったりする場合もあります。どのような治療が適しているかは、状態によって異なります。

ものもらいの目薬は何日で効く?いつまで使う?

1日・一晩で治るとは限らない

「一晩で治したい」と考える方は多いですが、目薬を使ったからといって必ず1日や一晩で症状が治まるとは限りません。経過には個人差があります。

使用期間は薬の説明書や医師の指示に従う

使用する期間は、市販薬であれば添付文書、処方薬であれば医師・薬剤師の指示に従うことが基本です。記事内で一律の使用日数を示すことはできませんが、自己判断で長期間使い続けることは避けてください。

目薬を使っても治らない場合は眼科へ

目薬を使い続けても改善しない場合、麦粒腫ではなく霰粒腫である、炎症が強い、膿がたまっている、あるいは別の目の病気が関係しているといった可能性も考えられます。自己判断で使用を続けるのではなく、眼科で相談することをおすすめします。

ものもらいの目薬の正しい使い方

ものもらいの目薬の正しい使い方

点眼前に手を洗う

目薬をさす前には、必ず手を洗い、清潔な状態にしてから点眼してください。

容器の先端をまぶたやまつ毛につけない

容器の先端がまぶたやまつ毛、目の表面に触れると、雑菌が入り込む原因になります。少し離した位置から点眼するよう意識してください。

決められた回数・量を守る

1日に何回、1回に何滴使うかは製品や処方内容によって異なります。パッケージの表示や医師・薬剤師の指示に従い、自己判断で回数を増減させないようにしましょう。

目薬と眼軟膏を併用するときは指示を確認する

目薬と眼軟膏の両方を使う場合、どちらを先に使うべきかは処方内容によって異なります。複数の薬剤を使用する際は、医師・薬剤師の説明や添付文書の指示を確認してください。

ものもらいの目薬を使うときの注意点

コンタクトレンズの使用は原則として控える

目薬をコンタクトレンズの装用中に使用できるかどうかは、製品によって異なります。ただし、ものもらいの症状がある間は、原則としてコンタクトレンズの使用を控えてください。再開する時期については、眼科で相談しましょう。

子どもに使う場合は使用可能な年齢を確認する

市販薬の使用可能な年齢は製品によって異なり、「何歳ならすべて使える」と一般化することはできません。特に乳幼児については、保護者の自己判断で使用を決めるのではなく、薬剤師や医師に相談したうえで使用を検討してください。

妊娠中・授乳中は使用前に相談する

妊娠中・授乳中の目薬の使用についても、「使える」「使えない」と一律に言うことはできません。薬剤によって考え方が異なるためです。市販薬を購入する場合は事前に薬剤師へ相談し、処方薬を使用する場合は、妊娠中・授乳中であることを医師に伝えるようにしてください。

ものもらいで眼科を受診したほうがよい目安

目薬を使用しても改善しない

市販薬や処方薬を使っても症状が変わらない場合は、様子を見続けるのではなく眼科で相談するタイミングです。

腫れや痛みが強い

腫れや痛みが強く、日常生活に支障が出るような場合は、早めに眼科を受診してください。

膿やしこりが大きくなっている

膿やしこりが大きくなってきている場合も、自己対処だけで様子を見るのではなく、眼科での診察を検討してください。

目そのものに強い痛みや見え方の異常がある

まぶたの症状にとどまらず、目そのものに強い痛みがある、見え方に異常があるといった場合は、ものもらい以外の目の病気が関係している可能性もあるため、早めの受診が必要です。

ものもらいかどうかわからない

自分の症状がものもらいなのかどうか判断がつかない場合も、無理に自己対処を続けず、眼科で確認してもらうことが安心につながります。

ものもらいに効く目薬に関するよくある質問

Q. ものもらいに一番効く目薬は何ですか?

一律に「一番効く目薬」を決めることはできません。麦粒腫か霰粒腫か、症状の程度、年齢、使用中の薬などによって適切な選択肢は異なります。

Q. ものもらいは市販の目薬で治りますか?

麦粒腫など細菌感染が関係する状態では、市販の抗菌目薬を使用できる場合があります。一方、霰粒腫などでは抗菌目薬だけでは改善しない場合もあります。

Q. ものもらいは普通の目薬でも治りますか?

すべての目薬がものもらいの症状を対象としているわけではありません。使用前に効能・効果や成分を確認することが大切です。

Q. ものもらいは目薬で1日・一晩で治りますか?

「1日で治る」と断定することはできません。症状や原因によって経過は異なります。

Q. ものもらいの目薬は1日何回使いますか?

製品や処方内容によって異なります。添付文書、または医師・薬剤師の指示に従ってください。

Q. ものもらいの目薬はいつまで使いますか?

使用期間は薬ごとに異なります。改善しないからといって、自己判断で漫然と使い続けることは避けてください。

Q. ものもらいの目薬はコンタクトをしたまま使えますか?

製品によって異なります。また、目薬の可否だけでなく、ものもらいがある状態でコンタクトを装用すること自体にも注意が必要です。

Q. 以前処方されたものもらいの目薬を使ってもいいですか?

自己判断で残っている処方薬を使用することはおすすめできません。今の症状に適しているとは限らないうえ、保存状態や使用期限の問題もあります。

まとめ

ものもらいに使う目薬は、麦粒腫か霰粒腫かといった状態の違いによって考え方が異なり、一律に「一番効く目薬」があるわけではありません。市販薬を選ぶ際は効能・効果や成分を確認し、眼科で処方される目薬とは役割が異なることを踏まえておくとよいでしょう。正しい使い方を守りながら、目薬を使っても改善しない場合や、痛み・腫れが強い場合、見え方に異常がある場合には、自己判断を続けずに眼科で相談することが大切です。

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