ドライアイの治し方は?自分でできるセルフケア・目薬・眼科治療を解説

ドライアイの治し方は?

目の乾きやゴロゴロとした感じが続くと、まず自分で何とかできないかと考える方は少なくないでしょう。ドライアイは、生活環境や目の使い方を見直すことで、症状の改善を目指せる場合があります。一方で、原因や程度によってはセルフケアだけでは十分に改善せず、眼科での診断や治療が必要になることもあります。

この記事では、今日から取り入れられるセルフケアの方法、目薬を使ううえで意識したいポイント、コンタクトレンズを使用している場合の対処法、そしてセルフケアを続けても改善しないときにどう考えればよいかを、眼科での治療内容とあわせて解説します。

ドライアイは自分で治せる?

軽度のドライアイであれば、生活環境や目の使い方を整えることで症状の改善を目指せる場合があります。パソコンやスマートフォンの使用時間、部屋の湿度、コンタクトレンズの使い方など、日常のちょっとした要因が涙の状態に影響していることは珍しくありません。

ただし、ドライアイは涙の量だけでなく、涙の質やまばたきの状態など、複数の要因が関係して起こります。原因や症状の程度によっては、セルフケアだけでは改善が難しく、眼科での検査や治療が必要になることもあります。

セルフケアで改善を目指せること

目の使い方や周囲の環境を見直すことは、涙の安定性を保つうえで意味のある対処です。目の表面は涙の膜(涙液膜)によって守られていますが、まばたきの回数が減ったり、空気が乾燥した環境で過ごす時間が長くなったりすると、この膜が乱れやすくなります。こうした悪化要因を減らすことが、セルフケアの基本的な考え方です。

セルフケアだけでは改善しない場合もある

一方で、涙そのものの分泌量が少ない場合や、まぶたの分泌腺の状態に原因がある場合など、生活習慣の見直しだけでは対応しきれないケースもあります。セルフケアを続けても症状が変わらない、あるいは悪化していくようであれば、無理に自己対処を続けるのではなく、眼科への相談を検討する段階と考えられます。

ドライアイの自分でできる7つのセルフケア

ドライアイの背景には、涙の量や質だけでなく、日常生活に潜む悪化要因が関係していることが少なくありません。ここでは、自宅や職場で意識できる代表的な工夫を紹介します。

自分でできるドライアイのセルフケア

1.パソコン・スマホ使用中は意識して目を休める

画面を集中して見ているときは、まばたきの回数が自然と減り、目が乾きやすくなります。一定時間ごとに画面から目を離し、遠くを見るなどして目を休ませる時間をつくることが、涙の安定につながります。

2.まばたきを意識する

まばたきには、涙を目の表面全体に行き渡らせる役割があります。集中作業中はまばたきが浅くなったり回数が減ったりしやすいため、ときどき意識してしっかりまばたきをすることも、目の乾きを和らげる工夫のひとつです。

3.エアコンの風を直接目に当てない

エアコンの風が直接目に当たると、涙の蒸発が進みやすくなります。風向きを調整する、送風口から離れた場所で過ごすなど、風が直接当たらない環境を意識してみてください。

4.部屋の乾燥を避ける

空気が乾燥した部屋では、涙が蒸発しやすくなります。加湿器を使う、こまめに換気をするなど、室内の湿度を保つ工夫も、目の乾きを感じにくくする対策のひとつです。

5.コンタクトレンズの装用時間を見直す

コンタクトレンズは、装用時間が長くなるほど目の乾きを感じやすくなる場合があります。装用時間を短くする、眼鏡とこまめに使い分けるといった見直しも、ドライアイの負担を減らす方法のひとつです。詳しくは、コンタクトレンズはドライアイになりやすい?も参考にしてください。

6.目元を適度に温める

目元を温めることで、まぶたにあるマイボーム腺からの脂の分泌が促され、涙が蒸発しにくくなる場合があります。温かいタオルなどを目元に当てる温罨法は、セルフケアのひとつとして取り入れられています。

7.十分な休息とバランスのよい食生活を心がける

睡眠不足や疲労は、目の乾きや疲れを感じやすくする要因のひとつと考えられています。特定の食品がドライアイを治すわけではありませんが、偏りのない食生活や十分な休息を心がけることは、体全体のコンディションを整えるうえで大切です。

セルフケアを続けても気になる方へ

セルフケアを続けても、
気になる症状がある方へ

症状が改善しない場合や、セルフケアだけでよいか迷う場合は、
オンライン診療をご検討ください。

オンライン診療を予約する

※症状や診察結果により、対面受診をご案内する場合があります。

  • スマホ等
    から受診
  • 予約制で
    受診
  • スマホで
    かんたん予約

セルフケアを続けても気になる方へ

セルフケアを続けても、
気になる症状がある方へ

症状が改善しない場合や、セルフケアだけでよいか迷う場合は、オンライン診療をご検討ください。

オンライン診療を予約する

※症状や診察結果により、対面受診をご案内する場合があります。

予約枠に空きがあれば、当日の診療予約も可能です

ドライアイに目薬を使うときのポイント

目薬は、ドライアイのセルフケアのなかでも取り入れやすい方法のひとつです。ただし、どの目薬にも同じように効果があるわけではなく、症状や目の状態によって適した使い方は異なります。

市販の目薬が向いている場合

パソコンやスマートフォンの使用、エアコンの効いた環境など、原因がはっきりしている一時的な乾きや疲れであれば、市販の目薬(人工涙液など)で症状の緩和を目指せます。一方で、乾きが強く続いている場合や、涙の分泌そのものが少ないタイプの場合は、市販の目薬だけでは合った対処とはいえず、眼科での治療のほうが適していることもあります。

目薬を選ぶときに確認したいこと

目に当てはまる状態によって、選ぶべき目薬は変わります。頻回に使用する方は、防腐剤の有無を確認しておくと安心です。防腐剤入りのタイプは、使用回数や体質によって刺激を感じやすくなる場合があります。また、コンタクトレンズを装用したまま使用できるかどうかも製品によって異なるため、普段の使用シーンに合わせてパッケージの表示を確認しておくことをおすすめします。

目薬を使っても改善しない場合

自分の症状や状態に合わない目薬を使い続けている場合や、市販薬では対応しきれないタイプの乾きである場合、使用を続けても変化を感じにくいことがあります。乾きやゴロゴロ感が変わらない、あるいはかえって違和感が強くなる場合は、自己判断で使用を続けるのではなく、眼科への相談を検討してください。ドライアイの症状を整理したい場合は、ドライアイの症状チェックも参考にしてください。

コンタクトレンズによるドライアイの対処法

コンタクトレンズは、装用時間や使い方によって目の乾きに影響を与えることがあります。

装用時間や使い方を見直す

長時間の連続装用は、涙が行き渡りにくくなり、乾きを感じやすくする要因のひとつです。装用時間を短くする、途中で休憩をはさむ、就寝前は必ず外すといった見直しが、負担を減らすことにつながります。

乾燥や違和感が続く場合は無理に装用を続けない

目の乾きや違和感が続いているにもかかわらず、無理にコンタクトレンズの装用を続けることは、目の状態を悪化させる可能性があります。症状が改善しない場合は、眼鏡への切り替えや装用時間の調整とあわせて、眼科での相談も検討してください。

セルフケアをしてもドライアイが改善しないときは?

セルフケアを続けても症状に変化が見られない場合や、かえって気になる症状が出てきた場合は、眼科への相談を考えるタイミングといえます。

ドライアイのセルフケアから受診まで

症状が続く・強くなる場合

目の乾きや疲れ、ゴロゴロとした異物感などが長く続いている、あるいは次第に強くなっている場合は、セルフケアだけで様子を見続けるのではなく、眼科での相談を検討してください。

痛みや見えにくさなどがある場合

痛みを感じる場合や、目のかすみ・見えにくさを伴う場合は、ドライアイ以外の目の病気が隠れている可能性も考えられます。こうした症状がある場合は、早めに眼科を受診することが望ましいと考えられます。

市販の目薬を使い続けても改善しない場合

市販の目薬を使用しても症状が変わらない場合や、使用をやめるとすぐに症状が戻ってしまう場合は、目薬だけで対応を続けるのではなく、眼科で目の状態を確認してもらうことをおすすめします。

眼科で行われるドライアイの治療

眼科では、問診や検査によって涙の量や質、目の表面の状態を確認したうえで、症状や原因に応じた治療が行われます。受診方法の選択肢としてオンライン診療について知りたい方は、ドライアイはオンライン診療で目薬を処方できます!もご覧ください。

セルフケアと眼科治療の違い

症状や涙の状態を確認して治療方法を決める

涙の量や、涙が目の表面にとどまる時間などを調べる検査を通じて、ドライアイの状態を確認します。検査結果や自覚症状を踏まえて、その方に合った治療方針が検討されます。

点眼薬による治療

症状や原因に応じて、市販薬とは異なる処方の点眼薬が使用されることがあります。涙の量を補うタイプや、涙の質に働きかけるタイプなど、目的によって選択される点眼薬は異なります。

涙点プラグなどの治療

涙の排出口をふさぐことで、目の表面にとどまる涙の量を増やす涙点プラグという処置が行われることもあります。すべての方に行われる治療ではなく、症状や状態に応じて検討される選択肢のひとつです。

マイボーム腺機能不全への対応

まぶたにあるマイボーム腺の働きが低下していることが乾きの背景にある場合は、まぶたを清潔に保つケア(リッドハイジーン)や、状態に応じた処置が行われることがあります。

ドライアイは治る?一生治らない?

「治る」という言葉のとらえ方によって、答え方は変わってきます。ドライアイは、一度治療をすればそれで完全に終わるという性質の病気ではなく、原因や生活環境によって症状が変化しやすい病気と考えられています。そのため治療の目的は、涙の状態を完全に元通りにすることよりも、日常生活に支障が出にくい状態まで症状をコントロールすることに置かれる場合があります。

「完治」と「症状をコントロールすること」は分けて考える

「一生治らない」と聞くと不安に感じるかもしれませんが、これは症状が改善しないという意味ではなく、原因によっては付き合い方を工夫しながら管理していく病気であるという意味に近いものです。セルフケアや治療によって症状が落ち着く方も多くいます。

症状が改善しても悪化要因への対策を続ける

症状が落ち着いた場合でも、生活環境や目の使い方といった悪化要因が変わらなければ、再び症状が出てくることがあります。改善したあとも、セルフケアを継続することが、状態を保つうえで役立つと考えられます。

ドライアイの治し方に関するよくある質問

Q1.ドライアイを自力で治す方法はありますか?

生活環境や目の使い方を見直すことで、症状の改善を目指せる場合があります。ただし、原因や程度によっては、セルフケアだけでは十分に改善せず、眼科での治療が必要になることもあります。

Q2.ドライアイはすぐに治せますか?

症状の程度や原因によって経過は異なるため、一概にすぐ治るとはいえません。セルフケアを続けながら、状態の変化を見ていくことが大切です。

Q3.ドライアイは目薬だけで治りますか?

軽度の場合は、市販の目薬で症状の緩和を目指せることがあります。ただし、すべてのドライアイを目薬だけで解消できるとは限らず、改善しない場合は眼科での相談が必要になることもあります。

Q4.ホットタオルでドライアイは改善しますか?

目元を温めることで、マイボーム腺からの脂の分泌が促され、症状の緩和につながる場合があります。ただし、すべての方に同じように効果があるとは限りません。

Q5.ドライアイでもコンタクトレンズを使えますか?

症状や目の状態によって異なります。乾きや違和感が続いている場合は、無理に装用を続けず、装用時間の見直しや眼科での相談を検討してください。

Q6.ドライアイに効く食べ物はありますか?

特定の食品がドライアイを治すという根拠は限られています。偏りのない食生活を心がけることは、体全体のコンディションを整えるうえで役立つと考えられます。

Q7.ドライアイは一生治らないのですか?

原因や状態によって経過は異なるため、一律に「一生治らない」とはいえません。症状をコントロールしながら付き合っていくケースもあれば、セルフケアや治療によって症状が落ち着くケースもあります。

ドライアイは、生活環境や目の使い方を見直すことで症状の改善を目指せる場合がある一方、原因や程度によっては眼科での検査・治療が必要になる病気でもあります。セルフケアを続けても症状が変わらない、あるいは強くなってきたと感じる場合は、無理に自己対処を続けず、眼科への相談を検討してください。

カテゴリー